「将来どんな学部・学科に進もう?」 「将来どんな仕事をしよう?」🧐❓
迷っている方も迷っていない方も、知って得する学問案内をシリーズでお届けします!👍
第二弾は「国文学」です🖋
▼ 歌川 国芳(うたがわ くによし)の 「猫の当て字」 より「うなぎ」 という作品。
江戸時代も猫が人々に愛されていたことがわかりますね🐈
「うなぎ」という食べ物が一般的であることもうかがえます。
引用:和泉市久保惣祈念美術館のデジタルミュージアム
文学という学問のうち、日本国内の文学に特化した学問が「国文学」ですが、
国文学といっても、その扱う内容は様々。
以前、このブログでは落語や古典『落窪物語』(おちくぼものがたり)について取りあげました。
どちらも学問としての分野は「国文学」となります。
国文学では文献・資料から様々なことを研究します。
※( )の中は関連する他の学問を挙げています。
「国文学」の視点から日本社会を考えるもの (哲学・倫理学・社会学・民俗学・ジェンダー学)
例:日本の古来の思想や「日本」の成り立ち
「わたしは日本人である」という意識の起源
日本の文化・風習・美意識などの変化
日本における社会階層 (農民・豪族/貴族・武士・商人etc.) の変化
日本における男性や女性・こどもの位置づけ
日本語という言語について考えるもの (言語学・口承文学・図書学・メディア学)
例:万葉仮名(漢字の伝来で当て字として使われた「かな文字」)以前の日本語の姿
ひらがな・カタカナ・漢字といった文字や文法法則の研究
日本における「本」や「漫画」の作りの移り変わり
方言の特徴や「標準語」の成り立ち
ほかの言語と比較した場合の日本語の特徴
作品や作者、時代背景について調べるもの (メディア学・図書学・社会学・史学)
例:短歌や俳句、詩の作者の作品解釈
小説や漫画、音楽、映画・ドラマの着想(元ネタ)作者が書いた理由を考察する
作者の人生と作品の関わり、ほかの作家への影響を考察する
また、上記の内容について他の国と比較しながら考えるものもあります。(比較文化学・比較言語学)
「国文学」は日本に限定したものではありますが、研究者は日本人以外の方もたくさん。
日本文学者として有名なドナルド・キーン氏やロバート・キャンベル氏も出身はアメリカなのです。
近年有名になった佐々大河先生のマンガ『ふしぎの国のバード』のモデル、
イギリスの女性冒険家 イザベラ・バード氏も興味深い資料を残しています。
寿都出身の漫画家さん 本庄敬(ほんじょうけい)先生の作品、『文豪の食彩』では日本の有名な文学作家たちが何を食べていたのか描いています。
文豪たちのゆかりのお店をめぐってみるのも楽しいですね♬
学問にはさまざまな入口があります。
興味が出たものは積極的に調べ、楽しんでください。
それが学問のスタートです!
▼寿都の道の駅「みなとま~れ」さん
本庄敬先生のイラストグッズの販売だけでなく、作品展示もあります👏📚🖼️
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